ゴトウです。コロナ禍での巣ごもり需要が追い風となり、中国を中心に拡大し世界で注目されている「ライブコマース」。去年爆発的に拡大した中国のライブコマース市場は、GoogleやAmazonをはじめ、アメリカのIT企業もライブコマース市場に対する取り組みを相次いで発表しています。
中国のトップライバーの売上はなんと5,280億円。トップライバーは土地や不動産、ロケットなども販売しているとのこと。びっくりです。
では日本でのライブコマースの認知度はどうでしょうか?徐々に広がりを見せているものの、メルカリや楽天など一度参入した企業が撤退しているという状況。「押し売りが嫌い」な日本人の間ではライブコマースは受け入れられないのでしょうか?
長年弊社でも取り組んでいるインフォマーシャル(テレビ通販)は、50代以上の世代の方には変わらず受け入れられています。ライブコマースでも、商品にストーリーやナラティブを乗せて配信していけば、Z世代やミレニアル世代は受け入れられる可能性は高いと思います。ただ、日本ではその世代の絶対数が少ないのも事実。
・プラットフォーム
・ライバー
・ブランド
どこで、誰が、何を売るのか?ここも大きなポイントとなります。企業の社員が自社の商品を売る(インハウス)のか、芸能人が企業の商品を案件として売るのか、ライバー(インフルエンサー)がPBを作って売るのか。パターンによって熱量も変わってきます。
ライバーの能力としてストーリーテリングは重要ですが、それ以上に大事なのはコメントに対する瞬発力。ライブ感やDJ的な能力です。
また、Youtuber同様に「儲かる」「年収○千万円」という具体的なビッグマネーが先に見えるのであれば、より多くのスターライバーが誕生するはずです。企業がライバーにインセンティブを支払うのは簡単な話ではないと思いますが、ライバーの報酬が大きくなりそこに人材が集まれば、市場も大きくなっていくと思います。
「視聴者の困りごとや共感に寄り添い、良い商品を提案する」のはインフォマーシャルもライブコマースも同じですが、今や良いモノはそこら中に溢れかえっています。
でも、プラットフォームがライバーを育てる文化やライバーが語るその商品のストーリー、コメント対応などのインタラクティブセンス、そのライバーから商品を買う意味や体験etc...今後伸びていく市場なのは間違いありません。
中国では若い女性のライバーだけじゃなく、男性の40代50代経営者がライバーとして活躍しているようです。弊社も少しずつインタラクティブ動画市場にも参入していくための準備を進めたいと思います。