こんにちは、麻布クリエイトのイトウです。
映像が普及し生活に浸透した社会でみなさんは普段どんな映像を楽しまれていますか?デジタル放送によるテレビ番組がお好きな方もいれば、インターネット上の動画配信サービスのファンの方もいればもしかしたら映像を撮って情報を発信して楽しんでいる方もいるかもしれません。
そもそも”映像”というと定義が広すぎていまいちパッと入ってこないですよね。ですが近年、”動画”という言葉がなじみ深いものになっており、これはYouTubeをはじめとする”動画配信サービス”や”スマートフォン”が一般レベルで普及したおかげでしょう。
映像と動画とビデオ
さて、そもそも”映像”、”動画”、”ビデオ”の違いとはなんなのでしょうか?
これは言葉の”意味”は同じなのですがハンガーが衣文(えもん)掛けと呼ばれていたように“ケータイ”が”ガラケー”と呼ばれるようになり”スマフォ”が主流となっていったように時代の変遷と共に”言葉が”変化”していったものなのです。
古くは映像とは映画より派生したテレビの”テレビ映像”が語源となっており
テレビ映像が記録できるようになった”ビデオ”が一般家庭にも広まっていくことで
映像を指す言葉として”ビデオ”も認知されるようになっていきました。
それと同じ流れでスマフォや動画配信サービスが広まることで”動画”という言葉が浸透していったわけですね。
ちなみに世界最古の”映像”は1895年に世界初の実写商業映画として公開されたフランスの映画発明者であるルイ・リュミエール監督の【工場の出口】です。
https://www.youtube.com/watch?v=YLRTh4skU8o
BGMも声もないモノクロの無声映画ですが、ここから映像は1896年に無線通信の実験に成功、1897年にブラウン管の発明などによって着々と土壌ができていき1925年にスコットランドのジョン・ロジー・ベアードが機械式テレビを開発し見分けられるレベルで人間の顔の映像を送受信することに成功しました!(世界初の機械式テレビはこんな見た目で、この実験成功90周年を祝いGoogleのロゴにもなりました)
その後、1926年に日本で高柳健次郎の手によって電子式テレビ受像機(ブラウン管テレビ)、翌年1927年にアメリカのフィロ・ファーンズワースの手によって電子式テレビ撮像機(ビデオカメラ)が開発され、1929年今でも”BBC”の名前で親しみの深い英国放送協会によりテレビ実験放送が開始されます。
日本ではその十年後、1939年にNHKにより実験放送が行われ、1953年にNHKと東京テレビジョンが本放送を開始し、東京・内幸町のNHK東京放送会館で行われた開局式典の後、開局記念特番として、菊五郎劇団による舞台劇【道行初音旅】を中継しました。
こうして日本でもテレビ放送が行われていきましたが、ビデオ信号を電気的に記録する方法がなかった為、映画と同じくフィルムによって撮影されていたのですがフィルム方式は【現像する必要があるため速報性に劣る】【時間当たりのコストが高い】などのデメリットから、テレビ放送に使われるビデオ信号をそのまま電気的に記録する方法が考案されました。
1956年に最初の”2インチVTR”が登場し、その後幾度かのフォーマットの変遷を経て、小型化が進められていき晴れて”ビデオカメラ”が登場していきます。テレビカメラは高価で一括りに呼称するなら”映像の専門家”にしか縁のないものだったのですが、このおかげで広く一般にも普及していったわけです。
そしてインターネット、パソコンの技術が進歩していくにつれて画像、映像もデータ化していきデジカメが登場し、携帯電話にもカメラが搭載される時代になってきました。僕たち一般人にとって映像は見るだけのものではなく、自分で撮影、録画していく身近な存在になっていったのです。
YouTubeの登場
そこへ2005年12月15日、動画配信サイト”YouTube”が公式サービスを開始し一日に“800万回”動画が再生されるなどネットユーザーに好評で翌年2006年1日に6万5000本以上の新たな動画がアップロードされ動画再生回数は約1億回と急速な成長を遂げました。
YouTube、動画投稿サイトの登場は映像とは一部の専門家だけが発信するものだけではなく、映像業界に携わっていない一般人でも情報を発信することが可能となり人々は一方的に情報を”受け取る”のではなく一人一人が発信していける時代になったことを明確にしたといえるでしょう。TwitterなどSNSの台頭も大きいですが、テレビと視聴者という枠を壊してみせたのはYouTubeであると僕は思います。
以前から”FLASH”による動画の公開など、一部の”クリエイター”の手によって行われていたのですが、AdobeFlashは本来ホームページにアニメーションなどの動きを加えるものであり一般的な使い方ではなく、容量の問題などもあって”自由に映像を発信する”という観点では専門知識も必要な為それほどメジャーなものにはなりませんでした。
しかしこれを可能にしたのが編集によって再生時間が短くならず、データ容量だけを減らしてくれる”圧縮”という技術でした。
日本にも”ニコニコ動画”という動画配信サービスがあったのですが、YouTubeはアップロードできる動画形式が幅広く、さらにアップロード時にYouTube側で”再圧縮”を行ってくれるため【自前で圧縮せずにアップロードが可能】であるため”誰でも気軽に撮影した・編集した動画を配信できる”ということで間口を広げ参加しやすくした大きな要因だと思います。
つまり、やろうと思えば今すぐお手持ちのスマートフォンで動画を撮影しYouTubeに投稿し全世界へ情報を発信することが可能だということです!
その中で”価値ある情報”を発信し何らかの成果を得られるかはあなたの”宣伝力”や”マーケティング能力”、もしくはコネクションにかかっていると言えるでしょう。なにせ世界中で既にこれだけ簡単に情報を発信できる時代になっているのですからしっかりした戦略と技術がなければ埋もれてしまうのは必然です。
素人が余暇時間でプロの真似事をしても、その道を究めたプロの仕事には遠く及びません。みんなが容易に映像を発信することができる時代、だからこそより多くの人の感心を集めるにはプロの技術が必要になってくるのです。
映像は「劣化しない・文句を言わない」優秀な営業マンで会社案内や自社サービス、商品のポイントをよりスピーディに伝えることができます。もし何かPRしたいことがあれば、宣伝したいものがあるのでしたら、拡大を続ける動画広告市場にあなたも参入してみる価値はあるのではないでしょうか。